今日は卒業式です。2年間の大学院生活も終わり、社会人再デビューって訳です。

このBlogを放置している間にも、産経新聞社運営のiza!というサイトでBlog執筆の機会を頂き、実はそっちでチラホラ書いてました。今後は、そっちに統一しちゃおうと思ってるので、一旦ココはおしまいです。今後は、iza!の方で社会人再デビュー後の、私の右往左往ぶりをご拝見下さい。それでは!

http://trixta.iza.ne.jp/blog/

桃井さん

釜山追伸。初監督作「無花果の顔」が出品されていた桃井かおりさんと、ミーハー根性出して藝大同期のヤローと一緒に@Japan Receptionで一枚取ってもらいました。ぴーす。ノリノリの気さくな良いヒトだった。とても50オーバーには見えないエネルギー出まくりの美しい方です。やっぱSKⅡ!?

昨日、奥さんの妹の結婚式があったりで地元に戻って来ている。10月は阿呆みたいに疲れたんで、文字通り垢を落としに、近所のスーパー銭湯へ行って来た。サウナにTVがあって、スポーツニュースをやっていたんでボケっと観てたけど、最近の女子バレーの選手は皆あか抜けてるねぇ。オレが中学生の頃、バレーボールしてたときなんて、まだ大林とかが現役で、バレーの選手なんて色気のイの字も無いむっさい女共ばかりだった。たしか、女子バレーやってて茶髪とは何事か!みたいな雰囲気バリバリだったような気がする。それが今じゃどうよ?・・・フジテレビがバンバン中継して無闇とバレーを盛り上げ出した頃から、みるみる内に選手の皆さん色気づいて来た気がしません?やっぱ人目に触れるってのは、色々と刺激になるんすかねえ。
で、スポーツ選手と言えば、最近文句無しに輝いているのは、宮里藍!・・・強ぇもんな。勝ってるもんな。もうなんかプラズマの画面からオーラ出てて、なんだかキラキラ眩しいっす。もともと沖縄出身の目鼻立ちのハッキリした顔だったから、まぁ良いメイクさんとか付いてるんだろうけど、それにしてもキレイになりましたよねぇ。かつて安藤美姫が持ってた様な、あるいは、それを越えるようなスペシャルな存在感を醸し出してる気がします。実際に見たこと無えけど。
って、どうでも良い。
なんで10月は阿呆みたいに疲れたか、という話。10日まで卒業製作の第一弾ロケで、合間を縫って地元戻ったり友達の結婚式出たり。ロケ終わって中一日で韓国に飛んで、釜山映画祭に参加。昼間は、3本とか4本とか映画観て、夜は文化庁主催のJapan Receptionとかそういう公式パーティーに出たり、一緒に行った芸大の野郎共と繰り出したりで、とにかく毎晩飲みまくり。食うもんと言えば、なんだか良く分からんチゲ鍋みたいな赤い鍋ばかり。たまにサムゲタンとか食ったけど、基本は辛い鍋。汚い話ですが、3日目くらいからクソすると、ケツの穴がカァ〜っと熱くなる現象に見舞われて参りましたよ、実際の話。10日間も居たもんで、最後の方は飽きて来て、バーガーキングばっか食ってたら、3Kgも太っちったよ...。やれやれ。
で、発表。釜山で観たBEST3ぃ〜っ!第3位は、う〜ん、"MAINLINE"かなぁ。イランの作品で、ヘロ中の女のコが、お母さんに連れられて更正施設に向かうっていうロードムービーなんだけど、なんか不思議な感触の残る作品だった。多分、ある情感を表現するために用いられるモチーフとか演出とかが、アジアや欧米の(見慣れた)それとは明らかに違ってて、でも、それはそれでキチンとというか、かなり的確に表現し得ているのが新鮮に映ったのかな。黒白のスゴい渋い画面なんだけど、なんつ〜か高い美意識を感じる画だった。第2位は、"パリの恋人たち"ってオムニバス。パトリス・ルコントが監修してて、コーエン兄弟とかガス・ヴァン・サントとかクリストファー・ドイルとか錚々たる面子10組が10分の短篇をパリ市内の10ヶ所を舞台に撮ってるっていう、メチャお洒落な一本。オープンシアターっていう野外特設巨大スクリーンで観たんだけど、女のコと二人で毛布とかにくるまって観たら、もう最高っす。なにが悲しくて野郎共で観てるのか、と切なくなったけど、10分という短い時間だからこそ、それぞれの監督の持ち味がグッと凝縮されてて、ほんとに飽きない2時間強だった。第1位は、ばば〜ん"FRONTLINE"!コレは、凄かった。アフリカの内戦に絡んで起きている虐殺と、そこから逃避して押し寄せてくるヨーロッパへの難民という世界が立ち向かう現在進行形の事実をベースに、政治的メッセージを盛り込みながらも、超一級のサスペンスとして仕上げている。エンターテイメントとメッセージ性っていうのは、こんな幸せな形で併存し得るのか!と目から鱗な一本だった。観終わってwebとかで調べてみたら、まだ2本目の監督なんだけど、1本目もかなり高い評価で、巨額のバジェットやスターの存在無しでも、ハリウッドに対抗できる作品が撮れる稀有な才能とベタ誉めされている。それも納得の拍手喝采の傑作です。日本に来るようなら、また観たいっす。そして、番外編、BESTアニメーションとして今敏の"パプリカ"を推したい!これはヤバい快作です。時をかける少女とパプリカが出ただけでも、今年はアニメの当たり年だったと言えます。大友や宮崎、押井らを全て通過、消化した末の強烈なキャラクター造形とハイパーサイバーパンクとでも言えそうな、かなりアシッドのりのサイケデリックなストーリーや表現は、21世紀ジャパニメーションのひとつの到達点である!と断言しちゃいます。これは、来年日本で公開されるらしいんで、是非観に行って下さい。ハンパなく面白いです。オタク心もしっかりケアするサービス精神旺盛なエンターテイメントに仕上がってます。
そんなこんなで、釜山を20日に発って、一瞬、妻子の顔を見て、21日からは、東京国際映画祭と併催された、映画プロデュースを学ぶ学生を(日本含め)世界17ヶ国から集めて皆でホテルに缶詰になって勉強する、というワークショップに参加した。メンバー(特に東欧からの参加者)がなかなか強者揃いで、オレが同室だったポーランドのヤツは、アカデミー短篇学生部門にノミネートされていたりと、世界レベルの才能が集っていて、正直自分たちが芸大で作っているモノとの差にちょっと凹んだりもしたけど、16ヶ国の16人のこれからの才能たちと知り合って、同じ釜の飯を食うという貴重な時間を過ごせたのが何よりの収穫だった。アジア地域との合作や、日本でのディストリビューションを考えたら、まずオレに電話かメールして来いよ、としっかり唾つけときました。
という訳で、ずぅ〜っとホテル暮らし&相部屋で、妻子にも会うこともままならず、後半は日本語すらあまり話せず、ひたすら映画を観て、映画について議論して、映画について学ぶ、という濃厚な1ヶ月弱を過ごしてきたら、阿呆みたいに疲れ果ててしまったんですねぇ...。まあ阿呆みたいに毎晩飲み続けたってのもあるんですが...。
奥さんの妹の結婚式も終わって、もう酒は飲まんぞ、腐るまで眠り続けるぞ、と昨夜床に着いたら、なぜか部活で100mダッシュを延々とやらせ続けられるという夢にうなされて、ハッと目覚めたら、全身から疲労がダッラァ〜っと出まくっていて、こりゃ駄目だと思って、14時まで寝た後、午後は何もしないで夏凜と遊んで、奥さんと買い物行って、それで夜はスーパー銭湯行って、垢擦りして来たっつ〜訳。
こんな一日でした。おやすみなさい。
あ、ちなみに東京国際映画祭はですね、ありゃshi*tですね、piece of SH*T。パーティーのやり方も祭の楽しみ方も知らないオッサン達の自己満足。カネばっか掛けて、六本木ヒルズ凄いでしょ〜って言ってるだけです。ワークショップに参加してたみんなも、映画祭についてはノーコメント。ヒルズの40F行きエレベーターが凄ぇ凄ぇと盛り上がってました。悲しいけど、今更手の入れようも無いっつってたウチの教授の言葉も納得です。やれやれ。

urbanpirate2006-10-08

サイバーエージェント2000年入社組の同期が、超良く出来た彼女と、高校時代からの付き合いを経てゴールイン。卒業製作ロケの合間を縫って2次会に行って参りました。同期の新郎=おかもっちゃん、遂この間、子会社の社長に抜擢されたと思ったら、なんと社員100人を越える大所帯を切り盛りするまでになっていた。ビックリ。このスピードはやっぱりベンチャーの醍醐味のひとつなんだろうなぁ。それと、勿論おかもっちゃんが優秀だったというコトも大きいのでしょう。気付けば、既に同期の面々は皆幹部クラス。サイバーエージェントを離れたメンバーもそれぞれのフィールドで活躍している。入社したてのフレッシュな頃を過ぎて、一時、思い悩む局面というか、会社と自分の行く先のベクトルの整合性みたいなものの調整にとまどうフェイズもあったように思うけど、みんな自分なりにもがきながら、シフトアップしてきた自負が顔に出ているのか、良い表情をしていた。文句なしに優秀で、気心が知れてて、楽しい酒を飲める仲間はホント貴重だ。いつも良い意味で刺激をもらってるけど、もらってばかりじゃないようオレも精進せにゃぁと思いましたな。

なにはともあれ、幸せいっぱい満面の笑みのお二人が印象的でした。おめでとう!素敵なファミリーを築いていくことでしょう。そんなお二人と胡散臭いプロデューサー気取りの一枚。横浜に帰ってきて、ひとりで気分良く朝まで飲み直してしまった...。二日酔いでロケ現場に滑り込んだものの、待機状態なので、学校でアップしてみました。

urbanpirate2006-10-02

http://d.hatena.ne.jp/urbanpirate/20060313で書いた、IKEA船橋に続いて横浜にも進出してきたので、早速ベビーベッドやら、ベビーダンスやら、とにかく夏凜グッズを買い込みに先日行って来た。オランダではじめて行ったときも、安さとデザインの秀逸さの両立にビックリしたけど、日本にやって来ても、その魅力は失われていませんな。そして、ドンキとはまた違った戦術で良く考え抜かれた店舗レイアウトや導線、商品陳列に、ついつい買い物中枢のスイッチが入れられてしまう様は、さながらインテリアショップのディズニーランド化か。まぁ面倒臭いこと抜きでとにかく楽しいです。横浜近郊のヒト、家具やインテリア、食器の類を買うときは、是非選択肢のひとつに加えてみて下さい。ただ1つ難点が、(安さの要因のひとつでもあるんだけど)ほとんどのアイテムは自分で組み立てる方式なんですが、とにかく鬼のように手間がかかる&説明書が不親切。イラストと全然違うネジがあったり、はまるはずの穴にはまらなかったり、とかなり適当です。コールセンターに半ギレで電話しましたよ、わたしは...。行くときは、予算をキッチリ決めていく&組み立てアイテムには、要注意(最低2時間はみておきましょう)。そして、IKEAでゲットしたペットのBobbyに襲われる夏凜でした。お粗末!

2006-8-17

urbanpirate2006-09-05

2週間経って、ようやく"書いとかなきゃ"と思い立った。

8月17日07時35分、娘が生まれました。

たまたまお盆で地元に帰っていて、奥さんの実家に泊めてもらった日が16日。深夜、隣で寝ていた奥さんが「定期的にお腹が痛くなってくる」とオレを起こした。予定日より1ヶ月も早いんで全く本気で取り合わず、半分寝たまま「ハイハイ、わかったから」と受け流していたら、病院に電話して今すぐ来た方が良いってことになったらしく、朝の4時半頃になってバタバタと起こされ、お義母さんの運転する車で産婦人科へ向かった。途中のコンビニで「長丁場になるかも知れないから」と半信半疑でおにぎりやドリンクを買い込んで、病院へ駆け込むと、その場で入院決定。やはりお腹の痛みは、正真正銘の陣痛だったようだ。あと半日遅かったら、オレは横浜に帰っちゃってたというドンピシャなタイミングで、我が子は世界への扉を開け始めたのである。

そこからが長かった。最初の頃は、笑顔を絶やさず「陣痛ってこんな感じかぁ〜」などと余裕の発言をブチかまして、お義母さんや助産婦さんに笑われていた奥さんも、陽が落ちて痛みが大きくなってくると、苦痛に顔を歪めるようになる。こういう時に、男は自分の無力を悟るというが、正にその通り。隣に居るだけしかできない自分は「子供との幸せの日々を想像したりすると痛みが和らぐ」という、どっかで読んだ文章を思い出し、ブセナテラスに行ったときの写真をデジカメで見せながら「夏凜と一緒に行こ〜ね〜」などと、甘い声で話しかけてみたりして、我ながら情けない様相を呈していた。

ちなみに、この出産騒動の最中に我が子をオレは「かりん」と呼び続け、それに引っ張られるように、半分陣痛で訳分かんなくなってる奥さんも「かりん」と呼ぶようになり、この修羅場を「かりん」と呼びながら潜り抜けてきてそれ以外の命名は有り得ない、という分かったような分かんないような論法で、半ばなし崩し的に我が子を、筒井夏凜と名付けました。

もう半日以上も病院のベッドでうめいていた奥さんが、トイレに行くと言ってフラフラとトイレに入って行ったのが多分、0時を回るか回らないか位の時。トトイレに入ったきり奥さんが出て来ない。ちょっとさすがに長過ぎねぇか!?っと思い始めたその時、緊急ランプが点滅を始めた。えぇ〜っ!?、裕美(奥さん)からのSOSサインですかぁ〜!?とかなりテンパってトイレに駆け込んだ...後の記憶がテンパり過ぎてて曖昧なんだけど、とにかく助産婦さんも駆けつけてきて、う○こだと思ってたら実は赤ちゃんの頭が出かかってる、ってことで、そのまま分娩台に乗せられ、「ご主人様もご一緒に居られますか」と聞かれて、「はい」と答えたら、白衣のようなものと帽子を着させられて、ハッと気付いたら、奥さんの手を握り締めて、いざ出産という状態になっていた、というようなことだったように思う。

んでまた、そこからが長ぇ...。

そのときの陣痛の間隔が、6〜7分くらいだったんだけど、それが1分とか2分とかまで縮まらないと赤ちゃんが出てくるには早いって話。その間隔がちっとも縮まらない。2時間経っても3時間経っても縮まらない。終いには、ふたりとも24時間以上も起きっぱなしで、しかも二人史上最大のイベント継続中の疲労困憊に耐え切れず、陣痛の合間の数分間に、眠ってしまうという意味不明の状態。数分死んだように眠っては、再び襲ってくる陣痛に、顔を歪めて目覚める妻、慌てて、手を握り直し、ふっふっは〜、などど呼吸を合わせるオレ。あぁ、産みの苦しみってヤツは...と人ごとのようにオレは思いました。有り得ねぇ、このままこの状況が続いていく内に、奥さんは死んでしまうのではないか、有り得ねぇ。朦朧とする意識の中で、新たな生命を宿し、この世に送り出す、生命製造維持発射装置としての女性に、オレは、畏怖驚嘆し、そこに神々しいまでの眩い圧倒的な存在を見たのです。

などと、スピリチュアル路線が炸裂しかかっていた早朝に、赤ちゃんの心音を(モニタリングの為に)増幅して鳴らしていた、スピーカー兼観測装置みたいな機械が、ボンっ!!!と物凄い破裂音を響き渡らせると同時に、奥さんが「なんか出た〜、なんか出ちゃった〜」と泣き叫びパニクり出した。全く事態が飲み込めないオレは、半分気が遠のくような思いで、助産婦さんを呼ぶ。・・・「あ、破水したみたいですねぇ、もうすぐ生まれますよ!」

遂に、遂に、その瞬間がやって来たのである。そこから先の20分くらいは、壮絶過ぎて、アレやコレやあり過ぎて、割愛させて頂きます。ふたりの合意があるのなら、是非とも旦那さん立ち会い出産をお勧めします。賛否両論あって、それぞれ一理あると思うけど、mother EARTHとは言っても、father EARTHとは言わない理由がハッキリ分かります。

もう書くの面倒臭くなってきたし、いくら親馬鹿でもくどいと思うんで、筆を置きます。確かなのは、オレは奇跡を目撃したってこと。子供は何者にも勝るこの世の宝物だってこと。そして、オレは宇宙一最高のハッピー野郎だってコトです。

お父さん、お母さん、オレを生み育ててくれて、ありがとう。裕美、オレらの子を元気に生んでくれてありがとう。いきなり不意打ち食らわせて、世の中デビューしたウチの夏凜、出てきてくれてありがとう。

子供と一緒に、親も育っていくもんだそうです。これからは家族共々、末永く皆さん、よろしくお願いします。Peace, Love...

Ryohei TSUTSUI

actresses@ZUSHI

niftyさんが、今ロケ中の作品の製作BLOGを開設してくれました。しばらくは、そっちで製作状況をアップしていきますので、是非、覘いてみて下さい。> http://geidai.cocolog-nifty.com/blog/

短編4本のロケ中ですが、2本は既に終了し、27日〜6月2日に残り2本のロケがあります。現在、クランクイン前日の最後の詰め作業をやっている最中です。画像は、撮影終了した内の1本「女の事情」にご出演頂いた女優陣の皆様>左から、尾崎恵さん、インリン・オブ・ジョイトイさん、松木里菜さんです。美しい!壮観です。作品にもご期待下さい。