昨日、奥さんの妹の結婚式があったりで地元に戻って来ている。10月は阿呆みたいに疲れたんで、文字通り垢を落としに、近所のスーパー銭湯へ行って来た。サウナにTVがあって、スポーツニュースをやっていたんでボケっと観てたけど、最近の女子バレーの選手は皆あか抜けてるねぇ。オレが中学生の頃、バレーボールしてたときなんて、まだ大林とかが現役で、バレーの選手なんて色気のイの字も無いむっさい女共ばかりだった。たしか、女子バレーやってて茶髪とは何事か!みたいな雰囲気バリバリだったような気がする。それが今じゃどうよ?・・・フジテレビがバンバン中継して無闇とバレーを盛り上げ出した頃から、みるみる内に選手の皆さん色気づいて来た気がしません?やっぱ人目に触れるってのは、色々と刺激になるんすかねえ。
で、スポーツ選手と言えば、最近文句無しに輝いているのは、宮里藍!・・・強ぇもんな。勝ってるもんな。もうなんかプラズマの画面からオーラ出てて、なんだかキラキラ眩しいっす。もともと沖縄出身の目鼻立ちのハッキリした顔だったから、まぁ良いメイクさんとか付いてるんだろうけど、それにしてもキレイになりましたよねぇ。かつて安藤美姫が持ってた様な、あるいは、それを越えるようなスペシャルな存在感を醸し出してる気がします。実際に見たこと無えけど。
って、どうでも良い。
なんで10月は阿呆みたいに疲れたか、という話。10日まで卒業製作の第一弾ロケで、合間を縫って地元戻ったり友達の結婚式出たり。ロケ終わって中一日で韓国に飛んで、釜山映画祭に参加。昼間は、3本とか4本とか映画観て、夜は文化庁主催のJapan Receptionとかそういう公式パーティーに出たり、一緒に行った芸大の野郎共と繰り出したりで、とにかく毎晩飲みまくり。食うもんと言えば、なんだか良く分からんチゲ鍋みたいな赤い鍋ばかり。たまにサムゲタンとか食ったけど、基本は辛い鍋。汚い話ですが、3日目くらいからクソすると、ケツの穴がカァ〜っと熱くなる現象に見舞われて参りましたよ、実際の話。10日間も居たもんで、最後の方は飽きて来て、バーガーキングばっか食ってたら、3Kgも太っちったよ...。やれやれ。
で、発表。釜山で観たBEST3ぃ〜っ!第3位は、う〜ん、"MAINLINE"かなぁ。イランの作品で、ヘロ中の女のコが、お母さんに連れられて更正施設に向かうっていうロードムービーなんだけど、なんか不思議な感触の残る作品だった。多分、ある情感を表現するために用いられるモチーフとか演出とかが、アジアや欧米の(見慣れた)それとは明らかに違ってて、でも、それはそれでキチンとというか、かなり的確に表現し得ているのが新鮮に映ったのかな。黒白のスゴい渋い画面なんだけど、なんつ〜か高い美意識を感じる画だった。第2位は、"パリの恋人たち"ってオムニバス。パトリス・ルコントが監修してて、コーエン兄弟とかガス・ヴァン・サントとかクリストファー・ドイルとか錚々たる面子10組が10分の短篇をパリ市内の10ヶ所を舞台に撮ってるっていう、メチャお洒落な一本。オープンシアターっていう野外特設巨大スクリーンで観たんだけど、女のコと二人で毛布とかにくるまって観たら、もう最高っす。なにが悲しくて野郎共で観てるのか、と切なくなったけど、10分という短い時間だからこそ、それぞれの監督の持ち味がグッと凝縮されてて、ほんとに飽きない2時間強だった。第1位は、ばば〜ん"FRONTLINE"!コレは、凄かった。アフリカの内戦に絡んで起きている虐殺と、そこから逃避して押し寄せてくるヨーロッパへの難民という世界が立ち向かう現在進行形の事実をベースに、政治的メッセージを盛り込みながらも、超一級のサスペンスとして仕上げている。エンターテイメントとメッセージ性っていうのは、こんな幸せな形で併存し得るのか!と目から鱗な一本だった。観終わってwebとかで調べてみたら、まだ2本目の監督なんだけど、1本目もかなり高い評価で、巨額のバジェットやスターの存在無しでも、ハリウッドに対抗できる作品が撮れる稀有な才能とベタ誉めされている。それも納得の拍手喝采の傑作です。日本に来るようなら、また観たいっす。そして、番外編、BESTアニメーションとして今敏の"パプリカ"を推したい!これはヤバい快作です。時をかける少女とパプリカが出ただけでも、今年はアニメの当たり年だったと言えます。大友や宮崎、押井らを全て通過、消化した末の強烈なキャラクター造形とハイパーサイバーパンクとでも言えそうな、かなりアシッドのりのサイケデリックなストーリーや表現は、21世紀ジャパニメーションのひとつの到達点である!と断言しちゃいます。これは、来年日本で公開されるらしいんで、是非観に行って下さい。ハンパなく面白いです。オタク心もしっかりケアするサービス精神旺盛なエンターテイメントに仕上がってます。
そんなこんなで、釜山を20日に発って、一瞬、妻子の顔を見て、21日からは、東京国際映画祭と併催された、映画プロデュースを学ぶ学生を(日本含め)世界17ヶ国から集めて皆でホテルに缶詰になって勉強する、というワークショップに参加した。メンバー(特に東欧からの参加者)がなかなか強者揃いで、オレが同室だったポーランドのヤツは、アカデミー短篇学生部門にノミネートされていたりと、世界レベルの才能が集っていて、正直自分たちが芸大で作っているモノとの差にちょっと凹んだりもしたけど、16ヶ国の16人のこれからの才能たちと知り合って、同じ釜の飯を食うという貴重な時間を過ごせたのが何よりの収穫だった。アジア地域との合作や、日本でのディストリビューションを考えたら、まずオレに電話かメールして来いよ、としっかり唾つけときました。
という訳で、ずぅ〜っとホテル暮らし&相部屋で、妻子にも会うこともままならず、後半は日本語すらあまり話せず、ひたすら映画を観て、映画について議論して、映画について学ぶ、という濃厚な1ヶ月弱を過ごしてきたら、阿呆みたいに疲れ果ててしまったんですねぇ...。まあ阿呆みたいに毎晩飲み続けたってのもあるんですが...。
奥さんの妹の結婚式も終わって、もう酒は飲まんぞ、腐るまで眠り続けるぞ、と昨夜床に着いたら、なぜか部活で100mダッシュを延々とやらせ続けられるという夢にうなされて、ハッと目覚めたら、全身から疲労がダッラァ〜っと出まくっていて、こりゃ駄目だと思って、14時まで寝た後、午後は何もしないで夏凜と遊んで、奥さんと買い物行って、それで夜はスーパー銭湯行って、垢擦りして来たっつ〜訳。
こんな一日でした。おやすみなさい。
あ、ちなみに東京国際映画祭はですね、ありゃshi*tですね、piece of SH*T。パーティーのやり方も祭の楽しみ方も知らないオッサン達の自己満足。カネばっか掛けて、六本木ヒルズ凄いでしょ〜って言ってるだけです。ワークショップに参加してたみんなも、映画祭についてはノーコメント。ヒルズの40F行きエレベーターが凄ぇ凄ぇと盛り上がってました。悲しいけど、今更手の入れようも無いっつってたウチの教授の言葉も納得です。やれやれ。